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歩幅

 

作詞 : 真鍋ペンギン 作曲 編曲: 芝田遼

歌 : 相羽崇史 芝田遼

川は流れ何を見る 時は流れ何を響く

思う事も無いなんて 僕はどれほど廃れたのだろう

雲は流れ何を見る 歌が流れ 何を響く

心に響く言葉から 目をそらし歩いて行くのは嫌だ

 

「時計の針が基準」ってだれが決めたの?

いままで自由に歩いてた 誰かが周りに居てくれた

「時計の針が基準」ってだれが決めたの?

時計にあわせ歩く日々は 僕らの未来をどうするつもりだ

 

ああ 古きよき時代が 素直な気持ちにしてくれる

それを失うのが 僕は怖いのです

 

僕は隅へと追いつめられる 響く言葉を頼りにして

何探し求めようと 何か一歩進もうと

 

「時計の針が基準」って誰がきめたの?

いままで自由に歩いてた誰かが周りに居てくれた 

「時計の針が基準」って誰がきめたの?

時計にあわせ歩く日々は 僕らの未来をどうするつもりだ

 

幼い頃がよかった と思う事が多くなって

年を重ねただけなのか それとも年をとっただけなのか

また一歩進もうと 僕は確かめながら行くのさ

自分の信じた道を歩んで

2013年9月 渋谷のギャラリー ルデコで上演された 多少婦人の「虎と。狼と。」

今回歌詞を書いてくれた真鍋君とはそこで共演して知り合いました。(正確には「共演」はしてないのですが)

彼にとっては それが初舞台だったようですが本当に素直で一方では自分の世界を持っていて 

いい役者になれそうな素質をもった子だなというのが彼の印象でした。

いつしか「この子は普段なにを思って生きてるのだろう」と考えるようになりました。

そんな中、「虎と。狼と。」の打ち上げの席で彼の方から声をかけてくれました。

「自分の詩に 曲をつけてほしい」と。

それでもらったのが、この「歩幅」の歌詞でした。

正直、曲を作る作業は苦戦しました。

もともと、苦手な作業ではあったのだけれど、だってこの詩には

彼なりの嘘の無い想いがちゃんとあって 明確だったからまっすぐすぎたんですよね

(いやいや 石川さんとか 酒井さんの詩が嘘だらけなわけじゃない。)

 

真鍋君の想いの丈に 自分なんかが軽々しい曲をつけていいのだろうか

そんな想いとの格闘で フレーズを作っては捨てて 作っては捨てて・・・の繰り返しでした。

真鍋君の詩のイメージと それに対する俺の意見のぶつかり合い。

いでしたね。

そんな戦いもなんとか着地地点におさまり、自分の気に入る物が出来てもそこからが大変でした。

出来上がったデモ音源を聞いてみて気づいたのですが、俺の声じゃあ曲が軽くなる。

ここでまた 真鍋君の詩世界との格闘が始まりました。

一つ解ったのは「一人じゃ勝ち目がない」という事。

どうしようとアタマを 抱えて出した答えが、

シンデレラガイズ共演者で 魂の兄弟の 相羽君との男性デュオでした。

公演で散々無理言ったのに、これ以上あつかましく頼んでいいのかと戸惑いましたが

やっぱり彼の声が好きなので、デモ音源を相羽君にわたしたところ

結構気に入ってもらえたので安心しました。

音源を渡してから レコーディングまでの間の期間。相羽さんは舞台の本番を挟んでいたのですが

がっつり練習してきてくれたみたいで困難と思われたレコーディングはわりとスムーズに進められました。

相羽さん よほどこの歌が気に入ってくれたのかなあ。

ちゃらんぽらんそうに見えて 仕事も遊びもストイックな相羽さん やっぱりおれは大好きなんだな。

こうして prismore史上 もっとも異色で硬派な歌が生まれました。 

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